辺りに、夜桜があった。僕はそれを見て、夜桜、いいなと思った。
酒が飲みたくなる。日本酒がいい。でも僕は未成年で、それでも飲みたくなった、日本酒。
視線を変えると、レインボーブリッジがある。これくらいなら、封鎖できそうなものだが、どうなのだろう。脚本家に対して、役者は何か意見をするべきなのか、そうじゃないのか。わからない。わからないけど、いいものにしたいという気持ちが勝ると、僕はいつでもどんなことにも、意見をしてしまいそうになる。
役者談義で今日は出なかったけど、僕は考えることがある。演出家の指示を聞いて、脚本通りに生きるのが役者なのだろうか。でもそれだとただの指示待ち人間、盤上の駒で、まるで親に敷かれたレールの上を歩くだけの、予め決められた人生のように感じる。
そう言ったものから、解放出来てこそ、真の俳優になれるのでは? 僕は入学式のこの日、ぼんやりとそんなことを考えている。
悦に浸っている。



