ノスタルジア





「なあ」と、僕はヒートアップしているカイエダとガースーの流れを止めるために、今までずっと黙っているエダノに話を振った。


「エダノはどう思う?」


「あ、うん。まあ旬はあると思うよ。吉田羊さんだって、下積み長かったって聞くし。20代でデビューできたら、そりゃいいけど、30代になっても、仕事があり続けるわけじゃないと思う。要は、旬なんだよ、旬。小栗旬」


やっぱり、僕だけが笑った。周りの冷めた視線が注がれていることに気づき、空咳を一つした。


「つまり、エダノが言いたいことは、その時代に求められる役として、世に出られるか、出て、生き続けられるかどうかが重要ってことだよね?」


「まあ、うん。なんか、翔太の説明だと、ちょっとわかりにくいけど、大体ニュアンスはそうかな」


なるほど。僕は、言語処理能力が、欠如している側の人間らしい。