ケーベのお話 疑いを掛けられた女性

その日は、猛暑でした。私は買い物がありましたので、近くのスーパーでドリンクを購入して、お店を出ようとしたときです。
「私は違います」
お店の外で、女性と店員さんが何か言い争いをしていました。
「どうしたのですか?」
「此の方が当店のドリンクを万引きしたのですよ」
「ん?」
私は水晶で女性を確認しました。彼女は一切此のお店では万引きをやっていませんでした。
実は、男が、万引きを働いていました。
「此の方は無実ですよ。此の方の持っているドリンクは他店で購入した物ですね」
「でも、当店のドリンクが減っていたのですよ」
「ああ、その犯人を今から召喚しますね・・」
私は召喚術で犯人の男をその場へ召喚しました。
「こいつが犯人ですよ。其の証拠に、盗まれたドリンクを沢山もっているでしょう」
「はい、確かにでも。此の男は逃走するのでは・・」
「ご心配なく、私の術で拘束していますから、貴方は女性に謝罪してくださいな」
「お嬢様、誠に申し訳御座いません・・・」
「いいえ、疑いが晴れてよかったです。それだけでいいです」
疑いを掛けられた女性はそう言い残して、現場を後にしました。
数分後、パトカーが来ましたので、私は男が勝手に其れに入る様に術を掛けました。
「こいつは、前科12犯の常習犯ですよ。わざわざ、貴方が逮捕してくれたのですか・・」
「ええ。そうですけど、暑いからドリンクを買いに来た時にたまたま現場に遭遇したのですよ」
私はそう警官に言いますと、購入したドリンクを飲みながら、自分の屋敷へ向かいました。