🐶4帰宅ご
家に帰って。
玄関のドアを閉めた瞬間。
「……はぁぁぁぁ……」
力が抜ける。
バッグをソファに置いて、 そのまま床にしゃがみ込む。
心臓、 まだうるさい。
さっきまで、 手繋いでた。
告白されて。
付き合って。
送ってもらって。
しかも。
『このままずっと甘やかしたい』 『俺のことでドキドキしてほしい』 『もっと欲しくなってほしい』
「っ……むり……」
思い出した瞬間、 顔が熱くなる。
あなた、 クッション抱えてそのまま倒れ込む。
なんなのあれ。
普段、 柔らかくて人懐っこいのに。
たまに急に、 “男の人”の顔する。
しかも。
無理やりじゃない。
ちゃんと、 あなたの反応見ながら。
逃げないように、 怖がらないように、 でもちゃんと欲しがってくれる。
それがずるい。
あなた、 ソファに埋まりながら、 帰り道を反芻する。
手、温かかったなとか。
“付き合います?” って自然に言った顔とか。
“俺結構本気なので” って真っ直ぐ言われた時とか。
あと。
『先輩、 好き避けするタイプですよね』
「……はずかし」
クッションに顔埋める。
避けたのに。
カフェ変えたのに。
全部、見抜かれてた。
しかも。
追いかけるって言われて、 嬉しかった。
“選ばれる”ことに慣れてなくて。
どうせ違うって、 最初から諦める癖あって。
でも彼は、 そこをちゃんと越えてきた。
「……。」
静かな部屋。
スマホが震える。
画面。
彼から。
あなた、 一瞬でまた心臓跳ねる。
開く。
『ちゃんと帰れました?』
その一文だけ。
でも。
そのあとすぐ。
『あと、 家着いてから思ったんですけど』
『今日の先輩、 可愛すぎませんでした?』
「っっっ……!」
あなた、 思わずスマホ伏せる。
数秒。
また震える。
『返信来る前に調子乗りました』
『怒られる前に寝ます』
『おやすみなさい、彼女さん。』
「……っ、」
だめだ。
顔、 緩む。
あなた、 クッション抱えたまま、 ひとりでソファに埋まる。
今日まで。
恋愛映画みたいなこと、 自分には起きないと思ってた。
でも今。
“彼女さん” って呼ばれただけで、 こんなに嬉しい。
スマホを胸に抱えたまま、 あなたは天井を見る。
「……明日休みでよかった……」
本気で。
こんなの、 仕事前日に処理できる感情じゃない。
まだ顔熱いし。 心臓落ち着かないし。 思い出すたびニヤけそうになるし。
しかも。
“彼女さん”。
「っ……。」
その呼び方、 反則すぎる。
あなた、 クッションに顔埋めながら足をばたつかせる。
もし明日仕事だったら。
絶対無理だった。
彼の顔見た瞬間、 その場で蒸発してた気がする。
あなた、 じわじわ込み上げる恥ずかしさに耐えながら、 もう一度スマホを見る。
トーク画面。
付き合った初日。
なんかもう、 全部信じられない。
でも。
ふと、 今日の彼の顔を思い出す。
“安心した顔してくれるの好き” って言った時。
“逃げないで、 捕まってくれません?” って笑った時。
それから。
『俺、 頑張ってよかった。』
その声。
あなた、 胸の奥がじんわり熱くなる。
「……ちゃんと、 嬉しかったんだろうな……」
ずっと。
あなたが逃げても、 避けても、 慎重に距離測って。
でも諦めずに、 ちゃんと来てくれた。
その全部が、 今になってすごく愛おしい。
スマホがまた震える。
『あ、寝る前に一個だけ』
あなた、 目をぱちぱちさせながら開く。
『明日、 朝カフェ行くなら教えてくださいね』
『彼氏面しない距離で隣座ります』
「ふふっ……」
思わず声出して笑う。
そのあと、
あなた、少し笑いながら返信を打つ。
残念だけど、明日休みだから、朝活も休みだよ
送信。
数秒後。
既読。
そしてすぐ返信。
『え、朝活休みなんですか
……じゃあ俺、 朝から彼女不足になります』
「なにそれ……」
思わず笑う。
また通知。
でもちゃんと休んでください
先輩、 今日ずっと心臓酷使してたので
押しつけがましくない。
“会いたい”を、 ちゃんと可愛く言ってくる感じ。
ずるい。
あなた、 少し迷ってからまた返信を打つ。
“〇〇くんは明日仕事?”
送ると、 今度は少し間が空く。
それから。
『休みです
……ちなみに、 会いたいって言ったら困ります?』
「っ……。」
また心臓跳ねる。
あなた、 スマホ見つめたまま、 顔を隠す。
今日だけで、 何回ドキドキさせられるんだろう。
家に帰って。
玄関のドアを閉めた瞬間。
「……はぁぁぁぁ……」
力が抜ける。
バッグをソファに置いて、 そのまま床にしゃがみ込む。
心臓、 まだうるさい。
さっきまで、 手繋いでた。
告白されて。
付き合って。
送ってもらって。
しかも。
『このままずっと甘やかしたい』 『俺のことでドキドキしてほしい』 『もっと欲しくなってほしい』
「っ……むり……」
思い出した瞬間、 顔が熱くなる。
あなた、 クッション抱えてそのまま倒れ込む。
なんなのあれ。
普段、 柔らかくて人懐っこいのに。
たまに急に、 “男の人”の顔する。
しかも。
無理やりじゃない。
ちゃんと、 あなたの反応見ながら。
逃げないように、 怖がらないように、 でもちゃんと欲しがってくれる。
それがずるい。
あなた、 ソファに埋まりながら、 帰り道を反芻する。
手、温かかったなとか。
“付き合います?” って自然に言った顔とか。
“俺結構本気なので” って真っ直ぐ言われた時とか。
あと。
『先輩、 好き避けするタイプですよね』
「……はずかし」
クッションに顔埋める。
避けたのに。
カフェ変えたのに。
全部、見抜かれてた。
しかも。
追いかけるって言われて、 嬉しかった。
“選ばれる”ことに慣れてなくて。
どうせ違うって、 最初から諦める癖あって。
でも彼は、 そこをちゃんと越えてきた。
「……。」
静かな部屋。
スマホが震える。
画面。
彼から。
あなた、 一瞬でまた心臓跳ねる。
開く。
『ちゃんと帰れました?』
その一文だけ。
でも。
そのあとすぐ。
『あと、 家着いてから思ったんですけど』
『今日の先輩、 可愛すぎませんでした?』
「っっっ……!」
あなた、 思わずスマホ伏せる。
数秒。
また震える。
『返信来る前に調子乗りました』
『怒られる前に寝ます』
『おやすみなさい、彼女さん。』
「……っ、」
だめだ。
顔、 緩む。
あなた、 クッション抱えたまま、 ひとりでソファに埋まる。
今日まで。
恋愛映画みたいなこと、 自分には起きないと思ってた。
でも今。
“彼女さん” って呼ばれただけで、 こんなに嬉しい。
スマホを胸に抱えたまま、 あなたは天井を見る。
「……明日休みでよかった……」
本気で。
こんなの、 仕事前日に処理できる感情じゃない。
まだ顔熱いし。 心臓落ち着かないし。 思い出すたびニヤけそうになるし。
しかも。
“彼女さん”。
「っ……。」
その呼び方、 反則すぎる。
あなた、 クッションに顔埋めながら足をばたつかせる。
もし明日仕事だったら。
絶対無理だった。
彼の顔見た瞬間、 その場で蒸発してた気がする。
あなた、 じわじわ込み上げる恥ずかしさに耐えながら、 もう一度スマホを見る。
トーク画面。
付き合った初日。
なんかもう、 全部信じられない。
でも。
ふと、 今日の彼の顔を思い出す。
“安心した顔してくれるの好き” って言った時。
“逃げないで、 捕まってくれません?” って笑った時。
それから。
『俺、 頑張ってよかった。』
その声。
あなた、 胸の奥がじんわり熱くなる。
「……ちゃんと、 嬉しかったんだろうな……」
ずっと。
あなたが逃げても、 避けても、 慎重に距離測って。
でも諦めずに、 ちゃんと来てくれた。
その全部が、 今になってすごく愛おしい。
スマホがまた震える。
『あ、寝る前に一個だけ』
あなた、 目をぱちぱちさせながら開く。
『明日、 朝カフェ行くなら教えてくださいね』
『彼氏面しない距離で隣座ります』
「ふふっ……」
思わず声出して笑う。
そのあと、
あなた、少し笑いながら返信を打つ。
残念だけど、明日休みだから、朝活も休みだよ
送信。
数秒後。
既読。
そしてすぐ返信。
『え、朝活休みなんですか
……じゃあ俺、 朝から彼女不足になります』
「なにそれ……」
思わず笑う。
また通知。
でもちゃんと休んでください
先輩、 今日ずっと心臓酷使してたので
押しつけがましくない。
“会いたい”を、 ちゃんと可愛く言ってくる感じ。
ずるい。
あなた、 少し迷ってからまた返信を打つ。
“〇〇くんは明日仕事?”
送ると、 今度は少し間が空く。
それから。
『休みです
……ちなみに、 会いたいって言ったら困ります?』
「っ……。」
また心臓跳ねる。
あなた、 スマホ見つめたまま、 顔を隠す。
今日だけで、 何回ドキドキさせられるんだろう。

