オレンジすぎる


そこは
クン…何かオレンジの香りがするな……。
あ!また怜香が何かしでかそうとしてるな!

ハートマークをみて、
メッセージを読んで、私の愛に
気づく筈でしょう!?


もう一度オレンジを
机の上、頭の上に置くと…


わしゃわしゃと髪を手探りするように
なり、眠りから完全に目覚めた。


一筋の涙がはらりと
流れ落ち、視界に私とオレンジを捉える。


メッセージを読んでいる。
穴は私の方側にある触感がしたから。


フッと笑い、
投げ返そうとした次の瞬間の言葉が出る前に──、

ハート型にくり抜いたオレンジを預ける。


「何だこれ」


沈黙が流れる。



髪…伸びたなぁ……。