死に戻り令嬢は義兄の溺愛にされる

そうなると現金なもので
わたくしは離縁されることも分かっているのに
このぬるま湯のような関係に縋りたいと離れたくないと一緒に過ごしたいと浅はかにも思ってしまうのです

齢13になる頃、齢15になったライ兄様はセフィロト学園に行ってしまわれます
ほとんど屋敷には戻らず
生徒自治会の一員として1年目から活躍して、この魔法王国の太陽の一族である第一王子の右腕として活躍するのです

寂しい寂しい
またわたくしはひとりで過ごすのね

わたくしが齢15になれば同じようにセフィロト学園に通います
そして“ホンモノ”のバイカオウレン侯爵家令嬢が現れる
タイムリミットまで数年
どうかどうか
それまでの時間を穏やかに過ごせますよう
離縁しても生きて過ごせるよう




と思っておりました
ライ兄様、ご帰宅が早くありませんか?
授業が終わって直帰ですって
んんん、生徒自治会は??え断った??部活動も入っていない??わたくしと過ごすために??

もうもうもう!なんということ(歓喜)
『ライ兄様っ学園での青春を過ごさないといけないんですのよっ
わたくしはお邪魔したくはありませんわっ』
淑女らしさをゴミ箱にくるくるぺっとしてライ兄様に抱きつき
ライ兄様の胸元に額をぐりぐりした
わたくしが勢いよく抱きついたが
ライ兄様はしっかりと抱き留めてくれて、わたくしの腰に両腕を回す
「そんなことを言わないでくれ、エマ
エマに会いたくて早く帰ってきたのに」
『まあ嬉しいですわっ
わたくしもライ兄様と過ごした気持ちは同じでしてよ』
「嬉しいよ、可愛いエマ、これは両想いだね」
『ええ相思相愛ですわっ』

あと数年、あと数年ですからこの心地良い関係のままわたくしが離縁される日まで