前世?では礼儀作法、勉学、ダンスレッスン、魔法、芸術etc
勉強勉強勉強勉強勉強ずーっと勉強
美しい外見になるために美容にも食にも気を使って
一孤児として頑張ったと思いませんこと?
1週間に1回の養母さまとのサロン以外は好きに過ごししてもよいと思いませんか
はい、いいと思いますわっ
今世?では離縁後に生き抜くために体力作りと金策と生活能力を上げていくのですわ!
まずは体力作りのために暁の頃から走り込みですわ!
孤児院にいた時は遅寝早起きが基本でしたもの、余裕ですわっ
使用人たちが活動し出す頃、ぱちりと目が開く
元々自分のことは自分でやっていた逞しい孤児でしたから、ささっと衣服を着替えたら庭園を走ろうとした
が、衣服が分からない
いや、衣装収納してあるところは分かる
走り込む用の衣服はいずこ?ドレスで走るのは難しくってよ
うーんうーん、と考えていたらサザンカに見つかった
結局、運動用の衣装を仕立ててもらうことになった
申し訳ないですわ
衣装が完成した
気を取り直して、走り込みですわ
暁の頃というのに庭園には庭師が、厨房には料理人が、屋敷の中はハウスキーパーが、仕事を始めている
すごいですわーと思いながらクレマチスは走った
走って走ってものの十数分で限界が来た
『はあはあはあ』
横腹が痛い!心の臓がどきどきする!思ったより体力がない!よくよく考えたら孤児のときもそんなに走ってなかったですわ
少し休憩…
なにか飲み物欲しいけれどなにも持ってきてないですわ、と思いながら大樹の側に腰掛けた
ふうふうと息を整えていると
「君は、クレマチスだったか
何をしている」
銀色の髪に錆浅葱色の瞳、バイカオウレン侯爵家令息のヒイラギ様だった
『はあはあ、はい数日前からお世話になっております
バイカオウレン侯爵家令息さま
体力作りのために走っておりましたが、疲れてしまったため休憩していたところでございます』
「…そうか」
『…??わたくし失礼しますね』
「ああ」
屋敷をもう一周走ろうと義兄にズボンの裾を少し摘みカーテシーをして下がった
義兄はわたくしの姿が見えなくなるまで見つめていた
さらに数日後
早朝、いつもの大樹付近で剣の素振りをしていたヒイラギ様に声をかける
『ヒイラギ様、おはようございます』
「ああ、おはようクレマチス」
『精が出ますね』
「クレマチスは何を?」
『厨房に行ってましたの、料理人たちが朝食の準備をしておりまして
それを見ていましたの』
知識を盗んでいたとも言いますが!
「…」
『そしたら、この賄いを少しもらいもしたのよ
ヒイラギ様も召し上がりますか??』
「っ」
『ふふふっあつあつで美味しいでしょう??これでヒイラギ様も共犯ですわ』
なんやかんやで、呼び方がバイカオウレン侯爵家令息様からヒイラギ様へ変わり、
ヒイラギ様もわたくしのことをクレマチスと呼び捨てするようになった
朝の特訓では軽く声をかけるようになり、一緒に過ごす時間は増えた
走り込みをした後に一緒に飲み物を飲みますの
最初の時に水分を取らなかったことをヒイラギ様は気にしてくださっていたのよ
食事マナーは前世?のおかげで問題ないが
広い食堂でカトラリーが小さく響く空間で静かに食事をするのは嫌だったから時間をずらしたり部屋でとった
侯爵家の人たちは食事のマナーを覚えててないからだと思っているし
まあ大丈夫ですわね、と思っていたのですが
「クレマチス、今度一緒に茶会はどうだろうか
食事の時よりはマナーも気にしなくてよいし」
とヒイラギ兄様の一声のせいで、いやおかげで食事マナーが無問題と言うことがばれ、
毎食食堂で食事をすることになり
午後はヒイラギ兄様とお茶会をするようになり
週に1回の養母との茶会は週2になり
食堂での食事は距離があって寂しいと話してからはヒイラギ兄様の隣で食べるようになった
齢10になる頃に、ヒイラギ兄様との茶会で
「クレマチスは俺の妹だろう?兄と呼んではくれないか?」
『ヒイラギ兄上?うーん、ヒイラギ兄様?あ、ライ兄様!ライ兄様って呼ぶことにします!』
「じゃあ俺はエマって呼ぶよ」
と、お互いの呼び方が愛称になり
それを羨んだ公爵家夫妻が「お父様」「お母様」と呼んで欲しいと呼ぶようにお願いされた
ほかの日のライ兄様との茶会で
「庶民の家族はどんな感じで過ごすんだ?」
『そうですね、
孤児院にいた時は親子や兄弟姉妹で手を繋いでいるのを見て、とても羨ましく思っていました
一緒にごはんを食べたり、遊んだり』
「??エスコートや食堂で食事をするのとは違うのか?」
『はい、手を繋ぐのはこうするんです』
ライ兄様の左手に右手を添えて手を繋ぐ
にっこり笑い、悪戯するようにライ兄様の左肩にもたれた
ライ兄様が動かないことをいいことに、指を絡めてみたり、指で相手の手の平をなぞったり、指の腹で相手の指を摩ったり
『食堂での食事はライ兄様の隣とはいえ、テーブルが大きいからお父様とお母様とは離れていますし
孤児院では肘がくっつくくらいの距離で食事をしていましたのよ
幼子がいたら食べさせ合ったり、マナーなんてなかったものですから』
くすくすくすと昔を思い出すようにクレマチスは笑う
と、エスコートが腕を組んだり手を繋いだりするようになり
悪戯でライ兄様の膝上に乗ったてからは、ライ兄様との茶会の時の定位置はライ兄様の膝上になり
お互いにあーん、をして食べさせ合うようになったり
ある日の春の嵐では
毛布に包まり怯えていたときに
「エマ、雷がすごいけれど大丈夫か?」
『ライ兄様…』
ライ兄様が部屋に来てくれて震えるわたくしを抱き締めて朝まで一緒にいてくれた
その時のライ兄様の温かさは今でも忘れませんわ
ほとんど毎日一緒に寝るようにもなりましたが、
あの春嵐の日は特別でしてよっ
ふむふむ、そう思うと前世?よりも仲が良いといいますか控えめに言って居心地が最高ですわ
だって、侍女のサザンカも仲が良いですねって
特にライ兄様との仲は別格って言ってくれましたもの
なんか精霊同士の戯れとも言われましたが
鼻息荒く言われましたが
勉強勉強勉強勉強勉強ずーっと勉強
美しい外見になるために美容にも食にも気を使って
一孤児として頑張ったと思いませんこと?
1週間に1回の養母さまとのサロン以外は好きに過ごししてもよいと思いませんか
はい、いいと思いますわっ
今世?では離縁後に生き抜くために体力作りと金策と生活能力を上げていくのですわ!
まずは体力作りのために暁の頃から走り込みですわ!
孤児院にいた時は遅寝早起きが基本でしたもの、余裕ですわっ
使用人たちが活動し出す頃、ぱちりと目が開く
元々自分のことは自分でやっていた逞しい孤児でしたから、ささっと衣服を着替えたら庭園を走ろうとした
が、衣服が分からない
いや、衣装収納してあるところは分かる
走り込む用の衣服はいずこ?ドレスで走るのは難しくってよ
うーんうーん、と考えていたらサザンカに見つかった
結局、運動用の衣装を仕立ててもらうことになった
申し訳ないですわ
衣装が完成した
気を取り直して、走り込みですわ
暁の頃というのに庭園には庭師が、厨房には料理人が、屋敷の中はハウスキーパーが、仕事を始めている
すごいですわーと思いながらクレマチスは走った
走って走ってものの十数分で限界が来た
『はあはあはあ』
横腹が痛い!心の臓がどきどきする!思ったより体力がない!よくよく考えたら孤児のときもそんなに走ってなかったですわ
少し休憩…
なにか飲み物欲しいけれどなにも持ってきてないですわ、と思いながら大樹の側に腰掛けた
ふうふうと息を整えていると
「君は、クレマチスだったか
何をしている」
銀色の髪に錆浅葱色の瞳、バイカオウレン侯爵家令息のヒイラギ様だった
『はあはあ、はい数日前からお世話になっております
バイカオウレン侯爵家令息さま
体力作りのために走っておりましたが、疲れてしまったため休憩していたところでございます』
「…そうか」
『…??わたくし失礼しますね』
「ああ」
屋敷をもう一周走ろうと義兄にズボンの裾を少し摘みカーテシーをして下がった
義兄はわたくしの姿が見えなくなるまで見つめていた
さらに数日後
早朝、いつもの大樹付近で剣の素振りをしていたヒイラギ様に声をかける
『ヒイラギ様、おはようございます』
「ああ、おはようクレマチス」
『精が出ますね』
「クレマチスは何を?」
『厨房に行ってましたの、料理人たちが朝食の準備をしておりまして
それを見ていましたの』
知識を盗んでいたとも言いますが!
「…」
『そしたら、この賄いを少しもらいもしたのよ
ヒイラギ様も召し上がりますか??』
「っ」
『ふふふっあつあつで美味しいでしょう??これでヒイラギ様も共犯ですわ』
なんやかんやで、呼び方がバイカオウレン侯爵家令息様からヒイラギ様へ変わり、
ヒイラギ様もわたくしのことをクレマチスと呼び捨てするようになった
朝の特訓では軽く声をかけるようになり、一緒に過ごす時間は増えた
走り込みをした後に一緒に飲み物を飲みますの
最初の時に水分を取らなかったことをヒイラギ様は気にしてくださっていたのよ
食事マナーは前世?のおかげで問題ないが
広い食堂でカトラリーが小さく響く空間で静かに食事をするのは嫌だったから時間をずらしたり部屋でとった
侯爵家の人たちは食事のマナーを覚えててないからだと思っているし
まあ大丈夫ですわね、と思っていたのですが
「クレマチス、今度一緒に茶会はどうだろうか
食事の時よりはマナーも気にしなくてよいし」
とヒイラギ兄様の一声のせいで、いやおかげで食事マナーが無問題と言うことがばれ、
毎食食堂で食事をすることになり
午後はヒイラギ兄様とお茶会をするようになり
週に1回の養母との茶会は週2になり
食堂での食事は距離があって寂しいと話してからはヒイラギ兄様の隣で食べるようになった
齢10になる頃に、ヒイラギ兄様との茶会で
「クレマチスは俺の妹だろう?兄と呼んではくれないか?」
『ヒイラギ兄上?うーん、ヒイラギ兄様?あ、ライ兄様!ライ兄様って呼ぶことにします!』
「じゃあ俺はエマって呼ぶよ」
と、お互いの呼び方が愛称になり
それを羨んだ公爵家夫妻が「お父様」「お母様」と呼んで欲しいと呼ぶようにお願いされた
ほかの日のライ兄様との茶会で
「庶民の家族はどんな感じで過ごすんだ?」
『そうですね、
孤児院にいた時は親子や兄弟姉妹で手を繋いでいるのを見て、とても羨ましく思っていました
一緒にごはんを食べたり、遊んだり』
「??エスコートや食堂で食事をするのとは違うのか?」
『はい、手を繋ぐのはこうするんです』
ライ兄様の左手に右手を添えて手を繋ぐ
にっこり笑い、悪戯するようにライ兄様の左肩にもたれた
ライ兄様が動かないことをいいことに、指を絡めてみたり、指で相手の手の平をなぞったり、指の腹で相手の指を摩ったり
『食堂での食事はライ兄様の隣とはいえ、テーブルが大きいからお父様とお母様とは離れていますし
孤児院では肘がくっつくくらいの距離で食事をしていましたのよ
幼子がいたら食べさせ合ったり、マナーなんてなかったものですから』
くすくすくすと昔を思い出すようにクレマチスは笑う
と、エスコートが腕を組んだり手を繋いだりするようになり
悪戯でライ兄様の膝上に乗ったてからは、ライ兄様との茶会の時の定位置はライ兄様の膝上になり
お互いにあーん、をして食べさせ合うようになったり
ある日の春の嵐では
毛布に包まり怯えていたときに
「エマ、雷がすごいけれど大丈夫か?」
『ライ兄様…』
ライ兄様が部屋に来てくれて震えるわたくしを抱き締めて朝まで一緒にいてくれた
その時のライ兄様の温かさは今でも忘れませんわ
ほとんど毎日一緒に寝るようにもなりましたが、
あの春嵐の日は特別でしてよっ
ふむふむ、そう思うと前世?よりも仲が良いといいますか控えめに言って居心地が最高ですわ
だって、侍女のサザンカも仲が良いですねって
特にライ兄様との仲は別格って言ってくれましたもの
なんか精霊同士の戯れとも言われましたが
鼻息荒く言われましたが



