はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜

千雪は大切なプロジェクトを守るため、清香へ毅然とした態度で臨もうと決意した。言いなりだった千雪の、大きな一歩だ。

「警告される事なんてありません。私は自分の仕事をしているだけです」

「それ!その仕事のこと。共同プロジェクトの担当を今すぐに降りてよ。八奈見くんに迷惑をかける前にね」

「……え?担当を降りる?」

(何の権限があって、そんな事を言い出すのだろう?)

千雪は耳を疑った。ただでさえ清香と話す嫌悪感が千雪の喉を詰まらせるのに。驚きで言葉が出ない。

「内装の図案見たけど、あのダサいインテリアは何?一体どんなセンスをしているの?あなたがプロジェクトの担当だなんて、笑っちゃう」

(この人は何が言いたいの?八奈見と仕事をしているからって、嫌がらせ?)

「今回の案件は、何度も打合せをして、上にGOサインをもらったものです。それに、このプロジェクトはもう大詰めです。今更、変更は出来兼ねます」

「ふん!仕事のことは、まぁいいや。それより、八奈見くんと飲みに行ったりしているんでしょう?陰でこそこそ卑怯な事しないでよ」

清香の話の雲行きが怪しくなった。仕事のことは、まぁいいや。と、言ったのだ。