はじまりは、再会の後から 〜二人のイケメンからプロポーズされて困惑しています〜

千雪が左手薬指に指輪をしてから、早いもので一年が過ぎようとしていた。千雪と哲平の夢は着々と進み、あと一歩で形になる段階まできていた。

ピピピ……。朝六時。哲平の部屋でスマホのアラームが鳴った。何度も繰り返される電子音のせいで、千雪は薄っすらと目を開けた。

「哲平……。今日って日曜日だよね……。もう少し寝たいんだけど」

布団の中で千雪が、掠れた声でクレームを入れた。

「悪い。アラームの解除、し忘れてた」

そう言うと哲平は、隣でスマホを探して手を伸ばす千雪を、足と腕でがんじがらめにした。これではまるで抱き枕だ。

「重い……」

百八十八センチで筋肉質の哲平がのしかかると、身動きが出来なくなる。哲平はそのまま千雪のパジャマの中に手を入れた。

「昨日の続き……。もう一回……」

「こら!」

千雪は哲平の手をぺしっと叩いた。

「今日は予定がたくさんあるから、早起き出来て丁度よかったね」

千雪は上半身を起こすと、哲平に軽くキスをした。

「えー、それだけ?もっとー」

哲平は拗ねた表情で千雪の腰に絡みつく。

「もう……しょうがないなぁ」

千雪はもう一度キスをする。すると哲平は待ってましたとばかりに、またもや千雪を抱き枕にした。

「俺……これだけじゃ終われない……」

哲平は千雪の耳元で囁いた。

ー完ー



『筆者から一言』
ここまで千雪達の物語にお付き合いくださり、ありがとうございました。
楽しんで、お読みいただけましたでしょうか?

また、次回作でお会いできますように♡