八奈見哲平。鈴木翔也。この二人との再会を果たしてから千雪のプライベートには色が付いた。家と会社を往復するだけの日々に、少しだけ賑やかさが加わったからだ。
哲平とは同じプロジェクトを動かしている仲間として連絡を取り合い、二度ほど打合せを兼ねて食事をしている。
翔也とは折をみてメールや電話で話をしていた。ティエドゥールにランチへ行く回数も増やしてみた。翔也は昔と変わらず……いや、昔以上に優しく甘い。とは言え、未だ「憎い人」という謎の言葉の意味を聞きそびれていた。
そんなある日。
「瀬戸さん、sasano事務所から電話です」
「はい」
(会社の固定電話にかけてくるなんて珍しいな。いつもは携帯かメールなのに)
sasano建築設計事務所と聞いて、千雪はてっきり哲平からの電話なのだと思ってしまった。仕事も大詰めで、打ち合わせる事もほぼないはずだ。
哲平とは同じプロジェクトを動かしている仲間として連絡を取り合い、二度ほど打合せを兼ねて食事をしている。
翔也とは折をみてメールや電話で話をしていた。ティエドゥールにランチへ行く回数も増やしてみた。翔也は昔と変わらず……いや、昔以上に優しく甘い。とは言え、未だ「憎い人」という謎の言葉の意味を聞きそびれていた。
そんなある日。
「瀬戸さん、sasano事務所から電話です」
「はい」
(会社の固定電話にかけてくるなんて珍しいな。いつもは携帯かメールなのに)
sasano建築設計事務所と聞いて、千雪はてっきり哲平からの電話なのだと思ってしまった。仕事も大詰めで、打ち合わせる事もほぼないはずだ。


