恋、しちゃったみたいです。

昼休み

陽菜がお弁当を忘れたみたいで、私たちは食堂に来た。

注文が済み、席に座って食事をとっていた。

しばらくすると食堂がざわついているのに気が付いた。

「ねぇ、なんかざわついてる?」
「あぁ、あれでしょ」
といって目線を送る。
私もその視線をたどってみる。

「あぁ、王子か」
そこには、今日朝陽菜から教えてもらったばかりの王子がいた。
そしてその周りを取り囲むように座る女子たち。
……すごい。

「水無月くん、私お弁当作ったの。食べてくれない?」
「あ、ずるい!私も作ったのよ」
「ちょっと!私が先」

…………すごい。
そしてそのやりとりをにこにこしながら対応する王子。
気持ち悪い。なんだあの作ったような笑顔。

これ以上見ても気分が悪くなるだけだから、さっさと食事を済ませて教室に戻ることにした。