恋、しちゃったみたいです。

___放課後

陽菜は部活に行き、私は校庭の花壇の前に来た。
入学してから毎日している、私の日課。

花壇の水やり。

入学したとき、学園の花壇がきれいで好きになり、そこから毎日率先して水やりをしている。


「やっぱり、君いつも水やりしている子だよね?」

そういって急に話しかけられたから、気づいた頃にはもう遅くて。

「あ…」

体ごと彼に向けちゃったから、水浸しになってしまった。

「ごめんなさい!!!!」
急いで頭を下げ、ハンカチを差し出す。
もちろんハンカチごときで事足りるような濡れ方ではないので。

「ちょっとついてこい」

そういって私の手を引っ張ってどこかへ連れて行った。




「保健室」
そう書かれた部屋の前に行き、躊躇なく扉を開けた。
どうやら先生は不在らしい。
「ちょっと待ってろ」

そういって、私をソファに座らせ、彼はシャワーを浴びに奥に行った。
やばい、絶対怒っているよね??
だって、昼間聞いた、優しく素敵な王子様とは全く違うもの。

そう。私を連れだしたのは、昼間陽菜に教えてもらった水無月 奏斗だったから。