恋、しちゃったみたいです。

あの日から謎の男の人に出会うことなく数日が経過した。

陽菜はいつも通り部活に行き、私はあることをするためにパソコン室にやってきた。
パパからの宿題。
昨日はついつい小説を読んでしまって、作業ができなかったから。
はやく提出しないと迷惑がかかってしまう。
集中するために、おさげを外し、髪を団子にまとめ、メガネを取って、ネクタイを緩めた。


カタカタカタ____...

作業すること小一時間。
「んんんーー。やっとおわったーー」
今回もちょっと難しかったけどなんとか終わった。

「…なにしてんの?」

いきなり声をかけられてびっくりしながら振り向く。

見たことがある男の人がさっきまで私が目を通していた資料を見る。

「…これ、フランス語…?」
「わかるの?」
「いや、なんとなくしかわかんねぇけど」
そういってやつはペラペラと資料をめくった。

「あんた、何者?」

やっぱりそうなりますよね〜〜。
けど、これはバレる訳にはいかない。
それに内容までは分からないはず。

「別に〜、ただのフランス語の勉強だよ」

と、答えてみる。

「嘘つくなよ。これどっからどう見ても、会社の取引内容だろ」

?!!?!

「なぁ、あんた何者だよ?」

これはもうごまかせないと思い、ペラペラと話した。