続・恋の終電列車

 次の火曜日…。🎵ピーポーン🎵と言うインターホンの音と共に玄関先に立つと、そこには休日でラフな格好をした淀野さんが立っていた。

 Tシャツにジーパン姿の淀野さんは、いつもキリッとしている髪を休日用に崩して少し髪が崩れて寝癖が出来ている。

 (……ぷっ、可愛いな♡……)
  
 少し崩れた髪を見て可愛いと思ってしまった私は、下を向いて無意識に少し笑ってしまった。

 やっぱり休日の淀野さんは可愛い♡私は思わず言葉にして言ってしまいそうになった。

 「どうぞ、上がってください。」
 
 部屋の中に招き入れた私は、すぐさまいつもとは違う戦闘体制に入った。

 いつもはただおつまみを買ってきて一緒にお酒を飲むと言う色気も何もないお決まりのスタイルだが、今日は珍しいお高めなワインにディナーっぽい料理も手作りし、気合を入れておもてなしをしてみた。

 「今日は何かの記念日ですか⁇」

 料理やワインなどいつもは見ないようなディナーを目にして淀野さんが目を丸くして驚いている⁉︎

 いつもおつまみカルパスに缶ビールを買って少しのつまみで宅飲みするだけの私達なのだから驚くのは仕方ないとフーと一つ溜息をついた。

 「記念日と言うわけではないけど、たまには手料理でおもてなしをと思いまして…。」

 照れたようにポツリと言った私は顔を真っ赤にして赤らめた。何だか自分のしている事が恥ずかしくなってしまい、思わず淀野さんから視線を逸らしてしまう。
 
 「そうですか。美味しそうな料理で何から手をつけたらいいのか…。僕の為に腕を振るって作ってくれるなんて感激です。」

 「そんなに感激してくれるなんて作った甲斐がありました。味にあまり自信はありませんが、どうぞ食べてください。」

 私が勧めると、淀野さんは私の作ったメインディッシュのラム肉のステーキから手を付けた。「穂波さん、このラム肉本当に美味しいです。」と、淀野さんはやっぱり優しい。感嘆の声を漏らしてラム肉を頬張る淀野さんはちょっと子どものようだとクスッと笑ってしまった。

 「美味しいと気に入ってもらえてよかったです。」
 
 照れたようにハニカミ笑顔で喜ぶ私は下を向いてガッツポーズをした。

 その後も玉ねぎのスープや前菜のサーモンのカルパッチョ、程よく焼いてあるバケットを全部平らげた淀野さんは満足そうに用意しておいたブルゴーニュワインを飲んで微笑んでいる。

 私はそんな淀野さんの様子を見て嬉しくなった。