続・恋の終電列車

 県警に取り押さえられた男は、あの辺を狙って強盗に入ろうとしていた窃盗の常習犯だった。次に入る家を物色していたらしい。

 男は僕の読み通りまだ20代前半の若者で、裏で指示をされて動いている窃盗団の一味だった。

 この事は重大な事件として取り上げられ、大々的にニュースでも取り上げられた。

 病院できちんと手当して貰った僕は、傷を癒す療養の為、休暇を取る様に言われた。

 勤務中は見られないスマートフォンに目を通すと、穂波さんからLINEのメッセージが入っていた。
 
 『亘さん。今ニュースを見ました。大丈夫ですか⁇心配しています。』

 メッセージは数時間も前に入っていたものだった。きっと僕から何の連絡もなくて心配しているに違いない。心配する穂波さんを思うと、

 僕はすぐさま穂波さんの携帯電話に連絡した。右手が使えない為、左手だけで携帯電話を持って話す事は少し不便だ。僕は少し慣れない左手を使って穂波さんに電話をかけた。