御曹司ですが、日本で恋活します



「あんな緑色の可愛くないエプロンなのに…」

 私はそんな事しか言えない。
 そんななのに、心臓はあり得ないほどの早さで脈打っている。

「ここちゃんはさ、俺が今まで知り合った女の子の中で一番可愛い。
本当に本当に可愛い」

「うそ、ジンさんが一番可愛いって思ってる女の子は、あの日本人形なんです。
私が可愛いんじゃない」

 ジンさんは楽しそうに笑って、ちょっと離れて座る私の肩を抱いて自分の方へ引き寄せた。
 こういうスキンシップはアメリカの人にとっては挨拶と一緒。
 でも、私は頭も体もトロトロで体がふわふわ浮いている感じ。

「俺、やばいかも…
 ここちゃんの事、アメリカに連れて帰りたくなってる…」

 そんな甘い言葉を囁いて、ジンさんは私の肩を抱いたままクライマックスに入った花火をジッと見ていた。