御曹司ですが、日本で恋活します



 おじさんが奥の事務所に顔を出している間、俺はスタッフのおばさんから奢ってもらった紫芋のソフトクリームを食べてみる。
 何だこれ? 美味しすぎじゃないか。

「すごく美味しいです!」

 満面の笑みを浮かべておばさん達とお喋りをしているところに、叔父さんが戻ってきた。
 俺はソフトクリームを持ったまま振り返ると、おじさんの隣にいる女の子に目を奪われた。
 肩にかかるくらいのおかっぱ頭の女の子。
 おかっぱ頭の表現が合っているのかも分からないけれど、俺は母からそう教わってるからそれしか知らない。
 黒髪で艶があって綺麗な髪質で前髪はパツンと切り揃えている。
 それでいて真っ白い肌。つぶらな瞳はちょっと切れ長なのがセクシーだった。
 いや、待て…
 あの子じゃないか…
 俺が子供の頃に愛してやまなかったあの日本人形の女の子。