JEWEL






「あらためて…

昨日はありがとうございました!!」



近くのファミレスに連れてこられた俺は

注文を済ますとそう頭を下げられた。


「…べつに。」


なんとなく恥ずかしくて

相変わらず素っ気ない返事をする。



そんな俺の様子を

気にしていないのかなんなのか…

とにかく澪は終始笑っていた。



「ところで、

斎さんって…やっぱ大学生??」


「…そーだけど」


「やっぱり!!」



俺が大学生だと知った澪は、キラキラと瞳を輝かせながら見つめてくる。



「………何?」


「いやー…、やっぱ大学生って大人だねぇ…」



ほぅ、と息を漏らしながら

相変わらずこっちを見てる澪から視線を反らす。



「……大学生ったって

そう変わんねぇだろ」


「えー?

斎さんいくつ」


「ハタチだけど」








「じゃあ5歳も違うもん!」