翼君、好きだよ。


教室の空気はいつもと変わらない、平然とした
空気だった。



気後れしそうでならない教室で、心配事
を投げかけると、



空気読めないやつみたいな存在になる。



友達の麻友に、「予め新しい担任の
先生の話はしないでおこうね」


と釘を刺しておいた。


「なんで?」と口を窄める彼女に、



「教室の雰囲気壊したいの?
壊したかったらどうぞ」


とクールに返した。心を丸裸にされた気分の
麻友は顔を真っ赤に染め、客観性の無さに恥じた。