翼君、好きだよ。

顔をぐいっと近づけてきて


「…な、何?」


「この距離でも可愛さ変わらねーんだなって
思って」


吐く息が白く天井へ昇る。


次の電車の揺れで私達は抱き合うかたちになる。


「…キャッ」



耳元で小声で、

「うるせーよ。可愛いし。周りが聞いたら恥ずかしい
とか思わない訳?」


次の駅のアナウンスが流れる。