翼君、好きだよ。

駅から電車に乗る。


至近距離。まずいって。この状況。


「翼君…」


「…何」



マフラーが下顔面をカバーしてくれ
顔が真っ赤なのが伝わらなかったのが幸いして、


「…次の駅で降りる」


「…そっか」


翼君は降りないんだ。もっと家遠いのかな?


鞄から何やら荷物を出す。


ミサンガだ。


「お守り。余ってたからあげる」


「…ありがとう!」