それから──── 私は真木を避け始めた。 話しかけられてもスルー。 授業中もずーっと 寝たふりした。 「そんなんなら今のうちに 告っちゃえばいいのにー まだ本命とは 付き合ってないんでしょ?」 菜々にはそう言われたけど 私は本命いる人に 告白できるほどの 勇者じゃないし、 何より真木と 離れたくなかった。