和装占い師君が明らかにただの占い師じゃない。

涼しい。

ひんやりとしてて心地がいい。

お月さまは不調みたいだ。できればその顔を拝みたい。

約束の時間まであと少し。

家族のだれにもバレず抜け出すのは大変だったけど、いざ外に出てみるともうバレる心配はなさそう。

たまにはこういうのもスリリングでイイね。

やや小走りになりながらおばあちゃん家から出て倉庫(ここ)まできた。

おばあちゃんの家の裏側にこの倉庫がある。

ひぃおばあちゃんがこの世を去ってから放置気味。

さすがに雑草がぼーぼーなんてことはないけど。

中はいかにも手つかずという様子だった。

あくまで二年前の記憶だけど。

床は骨董品だらけ。天井には蜘蛛の巣で雲が出来ていた。

幽霊が何体いてもおかしくない、そんな、異質な空間。

そりゃだれも寄り付かない…。

っていうか、こうやって倉庫の外で待つのはリスクあるかも。

家の人が起きてきて見られたらぜったい不審がるだろうし。

よし、中で待つことにしよう。