和装占い師君が明らかにただの占い師じゃない。


さて、本当のおばあちゃん家に帰って、本物のみんなで食事をとった。

どこほっつき歩いてたんだとお叱りを受けたが、それすらも嬉しい。

だって、お化けじゃなくてちゃんと生きてる。

ご飯だっておいしそうに見えたし、もちろんおいしかった。

この空間は生きてる。

テレビも楽し気なバラエティーが流れてる。

野々花ちゃんもちゃんと家にいて安心した。どこか上の空だったけど。

来夢くんがしっかり気に掛けてるようだし、たぶん大丈夫。

それで、わたしはお風呂に入って、歯磨きして、布団に入る。

普通のこと。なんならおばあちゃんの家だからいつもよりちょっと楽しさがある。

でも、なんでだろう。

わたしの視界のどこかに絶対、暗闇があって。

そこからひっそりと、こちらを見つめてくる何かがあって。

たぶんその視線には悪意とか憎悪とか恨みがある、そんな気がしてくる。

来夢くんは完結した、って言ってたけどまだわたしはそうじゃない。

むしろこれからなんじゃないかな。

怖くなる。

布団の中に逃げるようにもぐり明日を待つうちに眠りについた。