和装占い師君が明らかにただの占い師じゃない。


「あのさ……」


玄関で靴を脱いでいるときに、来夢くんの不安げな声がする。


「どしたの?」

「いややっぱ気のせい。何でもない」


それだけ言って先へ行ってしまった。

そういうのが一番気になるんだよなぁ…。

わたしは野々花ちゃんと一緒に洗面台へ向かう。


「来夢くん、もうゲームしてるのかな?」

「たぶんそうです…依存症です…」


そういえば今日ここに来た時からもう来夢くんはリビングでテレビにゲームをつないでたな…。

わざわざ祖母の家に行ってそこのテレビでゲームを一人でやるって相当重症だったりするんじゃないのかな?

わたしがゲームしないだけで全然普通なのかな?

かくいうわたしはスマホ依存疑惑があるのだか。


「どうぞ!」


そんなことを考えているうちに、手洗いうがいを終えた野々花ちゃんがわたしに譲ってくれた。

(双子の兄とは違って)礼儀正しい子だ。

野々花ちゃんは客間のテレビを見に行くと言い残し、わたしは洗面所で一人になった。

気温が数段下がった気がする。