和装占い師君が明らかにただの占い師じゃない。

「ふぁぁぁぁぁ」



変な声をあげてわたしはベッドから跳び起きる。

ここはわたしの部屋だ。わたし以外に人はいない。

そんな当たり前のことを確認してやっとさっきのことが夢だと断定した。

その後、わたしはいつもどおり着替えて、朝食を済ませて、歯磨きをする。

でもずっとあの夢が頭から離れてくれない。



(和服美少年にキスされそうになってたよね!?どういう設定!?!?)



まるで小説みたいと思いつつもやけにリアリティーがあったから混乱してしまう。

わたし好み過ぎて辛い。

夢の中の存在。

たぶん二度と会えない。

あれ…、もう顔も忘れてきた。ただ着物を着た美少年だったという記憶だけ残ってる。

起きてすぐ顔を模写しとけばよかったな、とか思いつつスマホを見る。

いとこの野々花ちゃんからLINEが来てた。



『おばあちゃん家の近くに凄腕の占い師さんがいるみたいです!今日、一緒に行きませんか??』