偽の狼と真の狼


「皆、揃っててよかった。前の時は――――ヴヴン。今から夕食だ。これが原材料名とアレルギー表。ここで死んでもらっては困るからな。満足まで食べろよ。」

「マスター‼ありがとうございますっ。」

「庶民の夕食……。とても気になりますわっ。たくさん頂こうかしら。」

「みこ、小食だからたくさん食べれないけどぉ、いっぱーい食べてみる‼」

はいはい、出ました。
小食アピール。
なーにが小食ですか。
女子ってのは、男子がいる前では小食アピしてるけど女子しかいなかったらめちゃ食べるんだよ。
私はこの前この真実を知ってしまった………。

あっ、みこちゃんに喧嘩売ってるってわけじゃないんだけどねっ⁉

「ブッフェ方式。我は、食べない。お前らだけで食べろ。食べている奴らの近くにはいく。」

えっ、マスター食べないの⁉
おなかすくじゃん…。
まあ今おなかすいてないのかな。
てか思ったんだけど、マスターって人間?

…

まあ、人間でしょ!
なんか変なこと思っちゃった。

「お前、確か広瀬芽衣だったな。お前の姉ちゃん元気にしてるか。」

?
お姉ちゃん……?

「マスター、私お姉ちゃんなんていないですけど………。」

あれ、マスター一瞬戸惑った?
私にはお姉ちゃん、兄妹すらいないのに何言ってるんだろう。

「すまない。ほかの奴の話をしてた。芽衣、今日どうだったんだ。」

「うーん、初日で慣れないことはたくさんあったけどみんなと仲良くなれました‼怪しい人もいて…。でもすごく楽しいです‼」

「それはよかった。このゲームは我が用意したものだからな。思う存分楽しめ。そして、犯人は案外近くにいるかもしれないぞ。」

じゃあ、と言ってマスターは行ってしまった。
え?
犯人って、人狼………のことだよね。
近くにいるって誰だぁっ?