偽の狼と真の狼


「あの、芽衣ちゃん?移動しながらちょっと話してもいいかな?」

「いいよ!」

翼君、どうしたんだろお。
相談⁉
何かあったのかな。

「なんかさ、俺を見たっていう人多いじゃん?俺本当にずっとここにいてさ。あの、あまり人に見えないところの席でドーナツ食べてた。」

「ってことは、本当にいたってこと?そういえばさ、翼君と玄君って話したことあるの?」

「あるよ。最初の時だけだけどね。玄君ってさ、嘘つきって印象があるんだよね。平気そうに嘘をつくっていうか、そういう感じ。」

あー、確かに…?
平気で嘘をつきそうな感じするなぁ。

「ちょっとわかるかも~。というか翼君って役職何…?」

「え、言っていいのかな。誰にも言わないでね?Fから始まる役職だよ。」

F…。
えー、何があったっけ。
双子しか思いつかないけど、多分それ以外あるはずっ‼

「ありがとう。おけ~っ。」

「ゲーセンつきましたわ‼楽しそうなものがたくさんですわね。」

「リコちゃんってゲーセンあまり来たことないんですかっ?」

「まあ、1,2回くらい…。」

わっ、ゲーセン着いた。
すご‼
ここめちゃくちゃ広いじゃん。

「リコちゃん‼一緒にクレーンゲームやりましょっ。」

「やったことないけど、いいかしら…。」

「はいっ。今楽しむことが大切ですのでっ‼」

「じゃ、じゃあやってみるわ。このフィギュアとかですの?」

リコちゃんがクレーンゲームに挑戦するみたい。
頑張れーっ。

『ウィーン。残り20秒☆』

「え、えいっ‼ここでお願いしますわ‼」

クレーンが、景品を持って…。
下に落として………。⁉

「リコちゃん100円で取れたんですか⁉すごいっ。天才じゃないですかぁっ。」

「え、ありがとうございますわ…。」

「1回で取れるのすげー。」

「リコちゃんすごすぎっ‼僕にも教えて~。」

ふふっ。
リコちゃんが人気になってて微笑ましいな。
さーて、私も楽しもーっと。