偽の狼と真の狼


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「見つかりませんね……。」

「別のとこいったんじゃない?ちょっと電話かけてみる。」

プルルルルルル―――――――

「あ、もしもーし!玄君であってるぅ?」

『………。』

「んー。あってるっぽいね☆今どこにいるの~?」

『あ、ごめん。ミュートになってた。今食品売り場にいるよ。翼も一緒に………』

食品売り場、確か1階だよね。
翼君、フードコートにいるって言ってなかったっけ。
あれ嘘だったの………?

『シーっ。』

小さい声でシーって聞こえたけど、翼君の声かな。

『あ、ごめん。間違えた~‼翼はフードコートにいる。』

「ねぇ、こいつ怪しすぎないかしら。変だもの。」

『怪しくない‼俺、霊媒師なんだ。』

「え?みこも霊媒師なんだけどぉ…?」

『あ、間違えた。嘘ついちゃった。俺、騎士だよ。』

騎士かぁ。
今のところ騎士って言ってた子いなかったから本当かな。

「ほんとぉ?」

「騎士、本当じゃなかったら私泣いちゃいますよっ?嘘つかないでくださいね‼」

『うん。わかった~。』