私の特等席


翌日の放課後も、いつも通り煌矢先輩の部活の様子を見ていた。


「10分休憩!」


と、顧問の先生が言うと、汗を拭きながら煌矢先輩がこちらにやってくる。


「な、なんですか」

「彼女になったんだよな?」

「…そのはずです」

「なんでそんなとこで見てんの」

「え、だって…いや…ここしかなくないですか」

「体育館入れば。ここが好きならここでいいけど」


体育館の中は、可愛い子が黄色い声援で応援してる。

私なんかが入れる所じゃない…。


「ここが私は好きです」

「…そうか、ならいいけど」


そう言って頭を撫でてきた。


「ずっと応援しとけよ?」


ニコリとしてきた。


「…はい!」


私の特等席。

のはずだった。


翌日。

そこは、女の子で溢れ返っていて、見れたもんじゃなかった。

背伸びしても、割り込もうにも、無理だった。

え、なんで?


そう思っていると、煌矢先輩がやってきた。


「お前ら邪魔」

「えー?昨日、頭撫でてる女の子いたじゃん!」

「あの子は特別だ」


見回して、私の腕を引っ張ってきた。


「この子彼女だから。邪魔すんな」