「あった!ここ、ここ」

結局合コンに行くことになった私はカナに連れられ、一件の居酒屋の前に来た。

「なんか‥イメージと違う」

ほら、合コンと言えばなんかもっと違う所だと想像してたし、まだ昼間の十五時。

夜にやるものだと思っていたのでビックリした。


「大抵は居酒屋よ。昼間ってのは初めてだけど‥。今日の幹事は相手側だから」

「そうなんだ‥」

私が生返事で返すと、カナはさっそく居酒屋の扉を開けようとした。


「ちょっ!ちょっと待って!まだ心の準備が‥‥」

その場に行くとなった途端、急に緊張してきた私はカナの腕を握り、扉を開けるのを止める。


「?‥‥大丈夫よ!私達の他にもう一人女の子いるし、合わせてればいいから」

「いや、そうじゃなくて‥‥」


「じゃっ、いっきまーす!!」



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