高校三年生の冬、


「ずっと好きだった。だからその‥付き合って、欲しい」

「圭ちゃん‥。私も好き、です」

佐藤弥生
片瀬圭斗

十八年間の幼なじみ生活が幕を閉じた。





─四年後。


「ねぇ、弥生その話し何回目だと思う?」

「え?」

「弥生と圭斗君のなれそめ話」

「カナにそんなに話してたっけ?」

お洒落な原宿の喫茶店
今時のお洒落な服を着てお茶をする。
これが今の私の日課。


私が幼なじみ圭ちゃんから告白を受けてから一年後、無事志望校の大学に合格し、有意義な大学生活を送っている。


「もうそりゃ嫌ってほど」
カナはアイスティーの中の氷をつつきながら言う。


「そうだっけ」

カナとは高校生の時からの親友で今も同じ大学に通う大の親友。


「もう四年も経つのにお熱くて羨ましいこと」

「そうでもないよ。最近圭ちゃん構ってくれないし」

圭ちゃんも同じ大学に通ってはいるが、私のことよりも友達優先!みたいな感じでデートもまちまち。

「男の友情は固いからね〜」

残りのアイスティーを飲みほすとカナは携帯を取り出した。



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