あの日、君を救えなかった私は〜幼馴染を失った私達の、壊れてしまった恋〜

2月の下旬頃。

私たちの地域はそこまで多く雪が降らないけど、毎日のようにちらちら降る雪に誕生日なのに少しうんざりしていた。

そんな中、放課後にわざわざ家にまで来てくれたこのネックレス。

よく見るとところどころにピンクの宝石のようなものがついていて私にはもったいないくらい可愛かった。

この日は嬉しくて嬉しくて、朝まで寝付けなかったのを覚えている。




──そして、高校一年生になって初めてだった、今年の夏休み。

8月19日。

優海の、16歳の誕生日。


その日はあらかじめチケットを取っていた遊園地に、優海と唯斗と私の幼馴染3人で行こうと約束をしていた。


朝は早起きして念入りに髪を整えて、ナチュラルメイク。前の日に決めておいた服に、もらったハートのネックレスをつけて、唯斗の家から皆で遊園地へ向かった。

ジェットコースターに乗ったり、お化け屋敷に入ったり、皆で可愛いクレープを食べたり。


楽しくて楽しくて、あっという間に1日が過ぎていた。

帰り、誕生日プレゼントを渡すと、「ありがとう」と、すごく嬉しそうに包装した袋を抱きかかえてくれた。



駅の近くの公園で、家の方向が違う優海とは別れて、私は唯斗と一緒に帰った。

帰った後はもう疲れきっていて、お風呂に入った後のことはあまりよく覚えていない。



次の日の8月20日。

夏休みということもあって、部活をしていない私は家で寝ていた。


9時半頃だったと思う。珍しくマナーモードにしていなくて、スマホの電話のコール音に起こされた。