君に会いたいと願っても。

そして、お正月。



元旦の朝。



外に出ると、十二月とはまた違う冷たい空気が広がっていた。



吐いた息は白く染まり、手袋をしていても指先には冬の冷たさが伝わってくる。



待ち合わせ場所に向かう途中、少しだけ緊張している自分に気づいた。



クリスマスも一緒に過ごした。



でも、今日はまた違う特別な日だった。



「おはよう。」



声のする方を見ると、廉が手を振りながら歩いてくる。



いつもと変わらない笑顔。



それを見た瞬間、なぜか少し安心した。



「寒くない?」



「寒い。」



「早いな、答えるの。」



「だって寒いもん。」



そう言うと、廉は笑った。



そんなくだらない会話をしながら、私たちは神社へ向かって歩き始めた。



冷たい風が頬に当たる。



だけど、不思議と嫌ではなかった。



隣に廉がいるだけで、いつもの冬道が少し違って見えた。



「手袋してる?」



突然、廉が聞いてきた。



「してる。」



「じゃあ大丈夫か。」



「何それ。」



「いや、寒そうだったから。」



「廉って意外と心配性だね。」



「そう?」



「そう。」



二人で笑った。



本当にくだらない会話。



でも、私はこういう時間が好きだった。



神社に着くと、たくさんの人で賑わっていた。