君に会いたいと願っても。

少し驚いた。



廉からそんな誘いをされるなんて思っていなかったから。



「……いいよ。」



そう答えると、廉は少し安心したように笑った。



「ほんと?」



「うん。」



「よかった。」



その一言が、なぜか少しだけ嬉しかった。



夜。



街はたくさんの光で彩られていた。



駅前の大きなツリー。



きらきら輝くイルミネーション。



寒いはずなのに、隣にいる廉のおかげか、いつもより寒さを感じなかった。



「綺麗だね。」



「うん。」



「高校最後のクリスマスって考えると、なんか変な感じ。」



廉がそう呟いた。



「確かに。」



あと少しで卒業。



今まで当たり前だった毎日が、終わってしまう。



そんな寂しさを、私たちは少しずつ感じ始めていた。



「寒くない?」



「寒い。」



「じゃあ、飲み物買お。」



廉はそう言って、自動販売機へ向かった。