君に会いたいと願っても。

十二月二十四日。



街はクリスマスの色に染まっていた。



駅前には大きなツリーが飾られ、イルミネーションの光が寒い夜を照らしている。



学校では終業式を終え、今日から冬休み。



高校生活最後の冬休みが始まった。



教室には、冬休みを楽しみにする声が響いていた。



「今年のクリスマスどうするの?」



友達がそう話しながら、窓の外を眺めている。



街はもうクリスマス一色だった。



「早すぎるよね。」



私は笑いながら答えた。



でも心の中では、少しだけ寂しさを感じていた。



家に帰れば、家族と過ごす。



それも大切な時間。



だけど、高校生活最後のクリスマス。



何か特別な思い出が欲しいと思っていたのかもしれない。



そんなことを考えていると、



「ねえ。」



後ろから聞き慣れた声がした。



振り返ると、廉が立っていた。



「今日、暇?」



「え?」



突然の言葉に、私は目を丸くする。



「いや、その……」



珍しく言葉を濁す廉。



「もし暇なら、一緒に出かけない?」