君に会いたいと願っても。

すると、廉からもう一通メッセージが届く。



『そうだ。』



『今度、水族館行かない?』



『水族館?』



『うん。冬って人も少ないらしいし、一緒に行きたいなって。』



画面を見つめたまま、私は少し考えた。



水族館なんて、いつぶりだろう。



クラゲを眺めたり、イルカショーを見たり。



そんな時間を、廉と過ごすところを想像してしまう。



自然と頬が緩んだ。



『……いいよ。』



送信ボタンを押す。



すぐに返事が返ってきた。



『やった。』



その二文字だけなのに、廉が嬉しそうに笑っている顔が目に浮かぶ。



『じゃあ、当日は流れに身を任せよう。』



『え? ノープランなの?(笑)』



『それも思い出になるかなって。』



「廉らしいな。」



スマホを見ながら、私は小さく笑った。



付き合い始めてから、まだそんなに時間は経っていない。



なのに、毎日のようにLINEをしていると、前よりもずっと廉が近くにいるような気がした。



朝起きたら「おはよう」。



夜になれば「おやすみ」。



くだらない話をして、何度も笑って。



たまに、好きだと言ってくれる。



それだけで、胸の奥が温かくなった。



「水族館、楽しみだな。」



そう呟きながら、私はスマホをベッドの横に置いた。



これからどんな一日になるのか。



どんな景色を見るのか。



何を話して、何に笑うのか。



まだ何も決まっていない。



でも、不思議と不安はなかった。



廉と一緒なら、きっと楽しい。



そんな気がしていた。