「本当にヒロトは

部活好きなんだね」

「まあな、大会出たいし」

ちゃんとした考え持ってるんだ

余計好きになるよ・・・

「じゃっ」

そう言い残すなり

ヒロトは野球部らしい

バッグを担いで教室から

出ていった

私はその後ろ姿に

「頑張って!」

と投げ掛けた

小さい声で

「おう」

そう聞こえた気がした