王家の皆さん覚えていますか?辺境に追いやられた王太子の元婚約者です。

 彼女はドレス姿でしゃがみ込むと、出来たばかりの火種に扇子で風をおくる。火は小枝に移り広がっていくと、やがてぱちぱちと音をたて始めた。
「焚火の色って落ち着くわね」