いつも通り登校していると突然担任の水谷先生(女)に呼ばれた。
「学級委員さーん?ちょっと職員室来てくれない?」
「まい!呼ばれてるよ?」
どうやら、プリントを運んでほしいらしい。
朝からめんどくさいなぁ
だから嫌なんだよ、学級委員は。
4月にじゃんけんに負けて強制的にやることになったんだ。
「葵、ちょっと行ってくるね」
「いってらー」
憂鬱な気分のまま職員室に向かった。
「はい、じゃあよろしくね。岡本さん、岸田くん」
「はい」
「わかりました」
もちろん、学級委員は一人じゃない。
岸田唯斗くん。
彼もジャン負けで強制的にやることになったらしい。
見た目はアイドルみたいなガチ目のイケメン。
チャラい感じでは無く優等生ぽい感じの人で男の子に興味のない私でもカッコいいと思うほど整った顔立ちだ。
ファンクラブもあるんだとか。
まあ、葵には叶わないけどね。
心もイケメンじゃないと。
そんなことを考えていると岸田くんに声をかけられた。
「岡本さんって好きな人、いる?」
「へ?」
思いもしない質問にびっくりする。
「急に聞いてごめんね…」
「答えなくていいよ。気にしないで。」
どうしたんだろう。
岸田くんは恋愛とか興味ないと思ってたのに。
隣を見ると少し寂しそうな顔をしていた。
何でそんな顔をするんだろ。
失恋…とか???
多分答えたほうが良いよね。
何かすごく知りたそうだし。
「ごめん。俺、やらなきゃいけないことがあって…」
「あ、私持っていくから大丈夫だよ!」
「本当?ありがとう」
「じゃあ、また」
そう言って階段を降りようとする。
「いるよ」
「何が?」
どうやら自分が聞いたことを覚えてないらしい。
「好きな人」
「そっ、か…」
また、さっきみたいな顔をする。
やっぱり答えないほうが良かったのかな?
気にしないでって言ってたし。
それぐらい辛い恋をしたのかな?
「ごめんね。答えちゃって。辛い恋をしたんだね。」
「え、そんなんじゃ…いや、うん。そう失恋しちゃってね」
「大丈夫。私も失恋してるから。」
「そうなんだ…」
葵と私が付き合うなんてことは無い。
絶対に。
葵には葵が選んだ人と幸せになってほしいし。
「俺、いかなきゃ」
「ごめんね。あと、恋が叶うといいね」
「うん。ありがとう」
岸田くんはさっきのような寂しいような、辛い顔ではなく、清々しい笑顔で頷いた。
誰かが笑っていると自然と自分も笑顔になる。
不思議だな、人間って。
私はしみじみと思いながら教室に戻っていった。
これが悪夢の始まりとも知らずに。
「学級委員さーん?ちょっと職員室来てくれない?」
「まい!呼ばれてるよ?」
どうやら、プリントを運んでほしいらしい。
朝からめんどくさいなぁ
だから嫌なんだよ、学級委員は。
4月にじゃんけんに負けて強制的にやることになったんだ。
「葵、ちょっと行ってくるね」
「いってらー」
憂鬱な気分のまま職員室に向かった。
「はい、じゃあよろしくね。岡本さん、岸田くん」
「はい」
「わかりました」
もちろん、学級委員は一人じゃない。
岸田唯斗くん。
彼もジャン負けで強制的にやることになったらしい。
見た目はアイドルみたいなガチ目のイケメン。
チャラい感じでは無く優等生ぽい感じの人で男の子に興味のない私でもカッコいいと思うほど整った顔立ちだ。
ファンクラブもあるんだとか。
まあ、葵には叶わないけどね。
心もイケメンじゃないと。
そんなことを考えていると岸田くんに声をかけられた。
「岡本さんって好きな人、いる?」
「へ?」
思いもしない質問にびっくりする。
「急に聞いてごめんね…」
「答えなくていいよ。気にしないで。」
どうしたんだろう。
岸田くんは恋愛とか興味ないと思ってたのに。
隣を見ると少し寂しそうな顔をしていた。
何でそんな顔をするんだろ。
失恋…とか???
多分答えたほうが良いよね。
何かすごく知りたそうだし。
「ごめん。俺、やらなきゃいけないことがあって…」
「あ、私持っていくから大丈夫だよ!」
「本当?ありがとう」
「じゃあ、また」
そう言って階段を降りようとする。
「いるよ」
「何が?」
どうやら自分が聞いたことを覚えてないらしい。
「好きな人」
「そっ、か…」
また、さっきみたいな顔をする。
やっぱり答えないほうが良かったのかな?
気にしないでって言ってたし。
それぐらい辛い恋をしたのかな?
「ごめんね。答えちゃって。辛い恋をしたんだね。」
「え、そんなんじゃ…いや、うん。そう失恋しちゃってね」
「大丈夫。私も失恋してるから。」
「そうなんだ…」
葵と私が付き合うなんてことは無い。
絶対に。
葵には葵が選んだ人と幸せになってほしいし。
「俺、いかなきゃ」
「ごめんね。あと、恋が叶うといいね」
「うん。ありがとう」
岸田くんはさっきのような寂しいような、辛い顔ではなく、清々しい笑顔で頷いた。
誰かが笑っていると自然と自分も笑顔になる。
不思議だな、人間って。
私はしみじみと思いながら教室に戻っていった。
これが悪夢の始まりとも知らずに。


