君との恋はチョコレートの味がした

「まい、おはよう〜」

「おはよう。葵」

女子の情報によると今日。

月下くんが…

葵に告白するらしい。

絶対に葵を渡したくない。

だから、やるしかないんだ。

たとえ嫌われたとしても。

それぐらい私は好きなんだ。

葵のことが。


放課後…。

「あの、鵜飼さん」

「ん?どうしたの、月下くん?」

ついに来た。

葵は渡さない。

「ちょっと来てくれないかな」

「うん、いいよ。まい!ちょっと待っててね」

「おっけ〜、いってらっしゃーい」

作戦開始。

月下くんと葵の後を追おう。

たどり着いた場所は体育館の裏だった。

ふーん、意外にいい場所選んだわね。

まあ、葵はあげないけど。

とりあえず、影に隠れて見守ろ。

「で、話って何?」

「あの、鵜飼さん。」

「ずっと前から」

「っ」

悔しい。

私が男だったらこんなこと言えたのかな。

どうして。

どうして女なんだろう。

私から葵を奪うなんて許せない。

葵は私だけのものなのに。

「好きでした」

「付き合ってください」

嫌だ。やめて。

「だめ!」

「葵!?」

「岡本さん…!」

葵の驚いたような、困ったような顔が目に映る。

一番大切な人を困らせるなんて、馬鹿だな、私。

「やめてよ、葵は私のものなの」

「簡単に好きって言えるやつなんかに渡さないっ」

「まい、落ち着いて」

「葵…」

葵は優しく私を包み込む。

ぎゅってされるのは一番好き。

何故かすごく落ち着く。

そんな幸せな瞬間に月下くんの顔が見える。

人生で一番冷たい目で言い放つ

「これ以上私たちに近づかないで。」