余所者-よそもの-【 3 】



「無駄金だ!こんなの」

「学校なんざただの暇つぶし。行って駄目なら辞めちまえ」

「意味不明。だったらなんで通わせるんだよ」


俺は口に煙草を咥え、ジッポの蓋を親指で弾いた。

──キン、と音を鳴らし、火を点ける。


一口吸い込み、ふう、と吐きだす。

部屋に漂う紫煙に目をやった。



「暇つぶしも、案外悪くはねぇ」



「……マジ、ジジイ」


なんとでも言え。


アオイはもう俺に何言っても無駄だと諦めたようで、再び多夜に詰め寄りだした。


「荷ほどき手伝えよ」

「………」

「カメラ探せ」

「………」

「荷詰めも手伝わなかったんだから、せめて荷ほどきくらいまともにやれ」

「お前はうるさい」

「あ?」

「荷詰めで文句、荷ほどきでも文句」

「………」

「面倒。俺はやらない」


「お前……っ!マッジキモイ!!」


「怜。コイツ黙らせろ」

「オイ、紫藤!コイツに何とか言ってくれ!」


ぎゃあぎゃあ、ぎゃあぎゃあ。

……ったく、うるせぇなぁ。


「お似合いだよ、お前ら」


「はぁ!?どこがだよ!!」


クソくだらねぇ。




「ははっ!」


──笑っちまうよ。