余所者-よそもの-【 3 】



「役所の用事くらい、多夜か私に言えばいいのに」

「暇なんだよ」

「暇で徘徊ってジジイじゃん」

「ぶっ飛ばすぞ」


俺は一度舌打ちして、アオイに書類を押し付けた。


「……なにこれ」

「お前の学校」

「は?」

「お前、いい加減学校通え」


手渡したのは高校の入学案内の一式。

アオイは難しそうな顔をした。


「……今更学校なんて、いい。どうせ馴染めない」

「だろうな」


知ってる。

そう間髪入れずに返せば、キッと睨みつけてきたアオイ。


書類の中身をパラパラとめくりだす。


「……おい」

「なんだ」

「これ、もしかして……」

「ああ。もう手続き済ませた。4月からだ」


「っざけんな!!」


ハナから了承取ったって、どうせ行かねぇってゴネてくることはわかってた。

勝手に決めりゃ、こうやってブチ切れてくることも。