「役所の用事くらい、多夜か私に言えばいいのに」
「暇なんだよ」
「暇で徘徊ってジジイじゃん」
「ぶっ飛ばすぞ」
俺は一度舌打ちして、アオイに書類を押し付けた。
「……なにこれ」
「お前の学校」
「は?」
「お前、いい加減学校通え」
手渡したのは高校の入学案内の一式。
アオイは難しそうな顔をした。
「……今更学校なんて、いい。どうせ馴染めない」
「だろうな」
知ってる。
そう間髪入れずに返せば、キッと睨みつけてきたアオイ。
書類の中身をパラパラとめくりだす。
「……おい」
「なんだ」
「これ、もしかして……」
「ああ。もう手続き済ませた。4月からだ」
「っざけんな!!」
ハナから了承取ったって、どうせ行かねぇってゴネてくることはわかってた。
勝手に決めりゃ、こうやってブチ切れてくることも。


