余所者-よそもの-【 3 】




「ママの居場所は、パパのところだけじゃないよ!」

「………」


「ママのこと好きなヤツは、こんなにたくさんいる!」



こんなに……たくさん?


猛スピードで走るバイクの風の音。

それさえかき消すほどの、声。


「カナコちゃーーんッ!!」

「カナコさぁぁぁん!!」

「カナコォォーーー!!!」


潤、サンコン、リンコ。

それから。

バンも、トウジも。


バイクの上から。

車の窓から。

みんなが、カナコの名前を叫ぶ。


その奥にも。

たくさんの見知った顔。


龍翔鳳鱗の仲間。

AnBarの常連さん。

露天街で、いつも何かをくれるおじさん。

Z地区とシトウの境界線でよく起こしてあげる、道路で昼寝をするのが得意なお兄さん。

シトウのメインストリートで会う度に天気の話をする、顔の怖い男の人。


街を歩くたび。

少しずつ、増えていった。

ちょっと変わった、カナコの友人たち。