余所者-よそもの-【 3 】



「でもさ。せっかく来たんだし、ちょっと遊んで帰ろうよ」


カナコは「うーん……」と少し困った顔をしながらも。

デンモクを触りながら「一緒に歌える曲探そ」と詰め寄られ、結局断り切れなかった。


まぁ、少しだけならいいか。

そんな、軽い気持ちで。



「……ねぇ千景、そろそろ行かない?」


──結局、二時間も遊んでしまった。


「私、買い物行かないといけないんだけど……」

千景は「うーん」とスマホを触った後、ポケットにしまった。


「そろそろだな」

「何がそろそろ?」


「行こっか!ママ!」

「え!急!」


一体、なんなんだ。

千景に振り回されるカナコ。


カラオケを出て、バイクに跨り。


「あ、ヘルメットこっちにして」

「いいけど……」


手渡されたのは、顔の出るハーフヘルメット。

行きはフルフェイスのヘルメットだったのに。