余所者-よそもの-【 3 】



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「ママ!ほら歌お!」


シトウ郊外。

とあるカラオケルーム。


ルンルンとマイクを握る千景。

そして……


「ねぇ、千景。どうしたの?急に」


不思議そうな顔をしている、カナコ。


カナコは買い物中、突然。

後ろから近づいてきた千景に、フルフェイスのヘルメットを被せられた。


そのまま理由も聞かされず。

バイクでここまで運ばれてきてしまった。


「だって。ママ、最近元気がなかったから」


そう言われ、「あ……」と気が付く。

ユキと、三日間まともに話せていなかったから。

きっとそのことだ。


「心配かけてごめんね。私もう大丈夫だよ」

「なぁんだ。それならよかった!」


千景はソファの上で胡坐をかきながら、大きな口で笑った。