余所者-よそもの-【 3 】



────……
──……


「すっかり平和だなぁ」


Z地区。

おもちゃ箱。


デックはソファの上でだらけていた。


「デック!シトウとZ地区が揉めてるってよ!」

「んあ。ま、大丈夫でしょぉ」


どうせ、サンコンか野間あたりが片付ける。

そんな事よりも……。


デックはスマホを眺めた。

できることなら、見たくない。


けれど、やらなきゃ怒られる。

通知が鳴った。


「あいぃ。……ポチッとな」

デックはスマホを操作し、Z地区の警報を鳴らした。


――マイム、マイム、マイム、マイム

――マイム・ベサソン……


これで、Z地区の人間全員に警報が鳴る。

続々と住人が集まる。


「あーほぉんと。すっかり平和だなぁ」


どうしよ。

めちゃくちゃ着信が入ってる。

メッセージもアホほどくる。


そのどれもが『チカに連絡が繋がらない』ってクレーム。


果てには。

「………」

ユキから電話が鳴りだした。


デックは「ひぃぃ」と、背筋を震わせた。


「チカさぁん……。マジで俺ぇ、知りませんからねぇ……」