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「すっかり平和だなぁ」
Z地区。
おもちゃ箱。
デックはソファの上でだらけていた。
「デック!シトウとZ地区が揉めてるってよ!」
「んあ。ま、大丈夫でしょぉ」
どうせ、サンコンか野間あたりが片付ける。
そんな事よりも……。
デックはスマホを眺めた。
できることなら、見たくない。
けれど、やらなきゃ怒られる。
通知が鳴った。
「あいぃ。……ポチッとな」
デックはスマホを操作し、Z地区の警報を鳴らした。
――マイム、マイム、マイム、マイム
――マイム・ベサソン……
これで、Z地区の人間全員に警報が鳴る。
続々と住人が集まる。
「あーほぉんと。すっかり平和だなぁ」
どうしよ。
めちゃくちゃ着信が入ってる。
メッセージもアホほどくる。
そのどれもが『チカに連絡が繋がらない』ってクレーム。
果てには。
「………」
ユキから電話が鳴りだした。
デックは「ひぃぃ」と、背筋を震わせた。
「チカさぁん……。マジで俺ぇ、知りませんからねぇ……」


