余所者-よそもの-【 3 】



なぜなら。

──自分のやることが……ない。


情報は、すでに収束されていた。

街は、すでに閉鎖されていた。


人が、すでに動いていた。



「誰が……街に、指示を……」



そんな形跡は、どこにもない。


おかしい、変だ。

こんなこと、過去のシトウで一度もなかった。


一人、一人が。

誰からの指示も受けず。

ひとりでに。



──カナコを、探している……?


「なんだ……これ……」


野間は、ゆっくりと顔を上げた。


人が走る。

車やバイクが行き交う。

情報が、勝手に巡る。


救いの手が、勝手に巡る。



「街が……勝手に、動いてる……」



意志を持って流れる人々は、

まるで、この街を巡る血液。





この街そのものが。


ひとつの、生き物になったみたいだ──……