余所者-よそもの-【 3 】



ユキが動揺に染まった目を見開き、言葉を失った。

ただしそれは、ほんの一秒の時間にも満たない。


「……っ、すぐに人を回せ。出入口を塞げ。情報を集めろ」

「うす……」

「誰の仕業だ」

「……情報なし」

「最後にかぁこの姿を確認できたのは」

「露天街」

「どれくらい前だ」

「……30分以上前」

「いくぞ」


「……待って。一分、ください」


慌ただしくスマホをスクロールしながら、情報を頭に詰め込んでいく野間。

そのまま連絡網を開き、ユキから受けた指示の実行に移る。


ユキも同時にスマホを操作した。

カナコに電話をかけるが、繋がらない。

GPSも死んでいる。


カナコにつけている護衛班からの連絡を、片っ端から読み漁る。

野間の言う通り、カナコは未だ行方不明。

手がかりもない。


「……ノマケンッ!!」


じっとしていられない。

一先ず露天街に向かう。


ユキは野間を振り返るが、なぜか動かない。


「なにが……起きてる……」


野間は珍しく混乱していた。