余所者-よそもの-【 3 】



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「上手く話、まとまりそうっすね」

「うん。次、どこ?」


シトウ西。

商業ビルから出てきたばかりの二人。


野間と、ユキ。

今日もスケジュールが詰まっている。


それはいつものこと。

ただ、今日はいつにも増してユキが時間を巻きたがっている。


野間はもうわかっていた。

どうやら、ユキはカナコと仲直りをしたらしい。


少しでも早く彼女の元に帰りたいんだろう。


「うっす。次は……」


スマホを開く。

やたらと通知が多い。


打合せをしている間に、数えきれないほどの連絡が入っている。


「……ユキさん」


スクロールした指が止まった。


「なに?」

「落ち着いて、聞いてください」


野間のモットーは、事実を報告すること。

憶測の段階では口にせず、情報を取りまとめてから話す。


ただ、これは一大事。

情報の処理が未完了でも、ユキの耳に入れなければならない。



「……カナコさんが、攫われた」